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風邪をひいた時、「睡眠不足や疲労で抵抗力がなかった」という言い方をします。この「抵抗力」とは一体何を示しているのでしょうか。
私たちを取り囲む空気中には、細菌やウィルス、埃や花粉などがたくさん浮遊しています。これらの中には身体に有害なものも少なくありません。人間の身体には生態防御機能が備わっていて、細菌などが体内に侵入してきても、その増殖をふせぎ疾病から守ってくれる力が備わっています。この機能が「免疫」で、俗に「抵抗力」と言われるものです。
免疫とは、身体の中に侵入したウィルスなどの異物や体内で起きた変異を察知して、身体本来の力(自然治癒力)で正常な状態に戻していくシステムのことです。例えば、風邪をひいた時にくしゃみや鼻水が出ます。これは、体内に侵入してきたウィルスを鼻や喉の粘膜によって体外に排出しようとする身体の自己防衛手段のひとつなのです。つまり、鼻水やくしゃみなどは、体内の免疫細胞がウィルスや異物と一生懸命戦い、異物を体外に追放している状態なのです。
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免疫は「自然免疫」と「獲得(適応)免疫」のふたつのグループに分かれます。自然免疫は、皮膚や鼻毛などの物理的バリアや涙や唾液などの殺菌成分を含む粘液を指し、これらのバリアを撃破し、さらに侵入してくる強靭な異物を迎え撃つ免疫を獲得免疫といいます。自然免疫が先天的なものであるのに対して獲得免疫は後天的に身につけるもの。麻疹などを一度患ったら二度発病することがないというのは獲得免疫による働きです。
免疫力は20歳頃をピークに低下する体内老化現象のひとつです。しかし近年、生活習慣の乱れや、自然体系には存在しなかった排気ガス、化学物質の増加など社会環境の変化により人間の生体リズムが狂い、免疫力はさらに低下してきていると言われています。これらの時代背景を考えると、より敏感にならなければいけない問題なのです。
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